退任のご挨拶と社長就任のご挨拶

口腔と全身の関わり、「食べて元気に！」、災害地医療でもコロナでも歯科が決定的な役割を果たすことが各方面から驚きをもって注目されています。
　そして健康とともに医療費削減の観点からも歯科の果たす役割が明らかになっています。２０１７年から国の「骨太の方針」に歯科の重要性が明記され、２０２２年には「国民皆歯科健診」が提唱されました。まさに「歯科の時代」の到来を予感させるわくわくする時代が進行しています。
　これまでの道のりは、決して平たんなものではありませんでした。そのなかで創立当初からともに時代を築いていただいた先生方をはじめ、２千を超える契約医院の皆様に心より感謝いたします。そして歯科業界をはじめ、ご支援いただきましたパートナー企業の皆様方に心より御礼申し上げます。何よりも、ともに全力で走り「四方よし」を教えてくれた仲間たちには感謝しかありません。
　私は、これまでに３００を超える医院を訪問し、地域の皆さんの笑顔と健康のために奮闘されている院長やスタッフの方々からたくさんのことを学びTogetherや新聞雑誌でご紹介させていただきました。その「感動出会い旅」は私にとって最高の宝物であり、皆様こそ「日本の宝」です。
　コムネットは、これまでの経験と蓄積を基に、コロナ禍を乗り越えDXも含め歯科の新しい時代に向かって、いま大きなチャレンジのときを迎えています。
　機を同じくして本社もビルの建て替えのため新しい機能的な事務所に移転いたしました。
　私の名前は聖書からいただいた名前ですが、その聖書には「新しいぶどう酒は新しい革袋に入れなければならない」とも書かれています。新しい本社でスタートする若い世代、吉田英昭新代表による「シン・コムネット」に対して倍旧のご支援ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

　この度、前社長菊池恩恵の後任として、株式会社コムネットの代表取締役社長に就任いたしました吉田英昭でございます。社長の重責を担い身が引き締まる思いではありますが、当社のさらなる成長と発展を実現させていく所存です。

　わたしくしたちは創業以来一貫して「患者目線、現場目線を軸としたコミュニケーションサービス」を提供してまいりました。昨今「患者さんとのコミュニケーション」が重要と考える企業や歯科医院が多くなってきたことは大変喜ばしいことであり、また、コミュニケーションツールへの期待と必要性が高まってきたことは、これまで35年以上をかけてコムネットが築き上げてきた成果ともいえます。
　わたくしたちは、会員の皆様の“患者さんの笑顔と健康”を創りたい、その“想いをカタチにする”ことを主軸に、皆様とともに歩み、伴走し、パートナーとして患者さんの健康に寄与する価値を提供する会社であり、それが「歯科の価値」を高め、コムネットが世の中に存在する意義と捉えています。デンタルサポートを通じて30年に渡り歯科界を応援し、コムネットの礎を築いた前社長はじめ社員の仲間たちに感謝の意を表したいと思います。

　「歯科医師法」と「医師法」には、同じ目的・目標が掲げられています。いま、歯科と医科が手を携え同じ方向を向いて進む時代に突入し新たな「価値」と「信頼」を生み始めています。歯科で日本の医療のミライを変えていく。「共創」のミライがそこにはあります。
　子供の健やかな成長、働き盛りの健康管理、フレイル予防、健康寿命の延伸…歯科は患者さんの生涯にわたってすべてのライフステージに関わることができる重要な機関です。患者さんのニーズは多様化され、医科だけでなく多職種連携、さらに地域や行政との連携もますます活発になっていくでしょう。