Home > 歯科界へのメッセージ > 「歯牙春色」のパワーで──笑顔が世界を変える<2006.12>
コムネット会員情報誌「Together」に掲載している、弊社社長・菊池恩恵によるコラム「TRIANGLE」です。
「歯牙春色」のパワーで
笑顔が世界を変える
コムネットのある東京・新宿では、花園神社恒例のお酉様(酉の市)も終わり、境内には落ち葉が舞っています。街にはクリスマスのイルミネーションが灯り、2006年も残すところあと1ヵ月となりました。
●「小泉劇場」の終演
今年は「小泉劇場」で人々を揺さぶった小泉内閣が5年半の政権に幕を下ろし、「美しい国」を掲げた安倍内閣が発足しました。景気は「バブル景気」をしのぎ、「いざなぎ景気」に並ぶ57ヵ月の「戦後最長の好景気」と報じられています。
しかし、その「好景気」の陰で、自己破産者は年間24万人(2004年)、自殺者が昨年まで8年連続3万人、また、連日の子どもの自殺や虐待事件の続発は、「格差社会」のなかで苦しみ、人の「絆」が断ち切られている日本の痛々しい姿を物語っています。
歯科界にも嵐が吹き荒れ、現場には不安と動揺が続く年の瀬です。
● 「新庄劇場」第2幕へ
明るい話題もあります。春のWBC王ジャパンの「まさかの優勝」、夏の「ハンカチ王子」の甲子園、そして日本シリーズでの日本ハムの「44年ぶりの日本一」のドラマまで、今年は野球の醍醐味に酔いしれた1年でした。なかでも新庄剛志選手は、派手なパフォーマンスでファンを沸かせ「日本一になる」「札幌ドームを満員にする」という入団時の「公約」を見事に達成して花道を飾りました。
「もってるわ、おれ。できすぎの漫画みたいなストーリー」と大きく歯を見せて笑う彼の表情は魅力的でした。「歯牙春色」(ほがらかで明るい)の新庄選手の笑顔がチームを一躍人気球団に押し上げ、「輝く白い歯」に人々の目を引き寄せました。
●便器の白さにして!
97年のスポーツ紙によると、新庄選手(阪神時代)はむし歯と咬合に問題があり、胃腸の調子も悪かったといいます。彼は歯科医院を「貸切」にして、「純白」の前歯と、1本50万の「食いしばれる」ゴールド臼歯にして、「治療費が合計5百万円也」という内容です。「口内大改造」をした彼はその後、歯を「便器の白さにしてください」と、2、3年毎に「歯の総入れ替え」を行っているといいます。
「便器のような」白い歯に対する批判や評価はいろいろでしょう。しかし、彼の笑顔と「白い歯」の演出から学ぶべきものはたくさんあります。
●ファンのために全力で
日本ハムは、球団・チームが一丸となって「お客さんを喜ばせるために」「ファンのために」3年間懸命にがんばりました。未知の国北海道で、イベント開催や地域割引券、選手達の学校訪問、熊のマスコットや講演活動と、球団も監督も選手も「地域密着」で積極果敢に行動しました。その努力が実って勝ち取った「シンジラレナーイ!」日本一だったのです。
新庄選手のパフォーマンスもそこに焦点をあてた「戦略」であり、北海道民にも大きな励ましとなりました。
●「笑顔」が世界を変える
「笑顔」の魅力、美しさは「明眸皓歯」、目元と口元が決め手です。コムネットでは、以前「おもいっきり笑顔できますか」というメッセージカードを作り、患者さんの「笑顔」のためにがんばるドクターの思いを伝えましょうと提唱し、反響をよびました。
日本社会も歯科界も大きな転換点を迎えているいまだからこそ、暗い世相をはね飛ばす「歯牙春色」の笑顔のパワーを歯科界から発信させてゆくことは特別の意味を持っています。ぜひ皆さんの医院から「笑顔」の輪を広めてください。ご一緒に「笑顔」で自分を変え、医院を変え、歯科界を変えていきましょう。
今年1年のご支援ご厚情に感謝しつつ、私どもも、来るべき新年をすばらしい「笑顔の年」とするために全力で奮闘することをお約束いたします。
COMNETDentalsupport