歯科界へのメッセージ

Message to the dental world

コムネット会員情報誌「Together」に掲載している、弊社社長・菊池恩恵によるコラム「TRIANGLE」です。

勝負はコミュニケーション力!

CHANGE! そしてCHALLENGEを!

●悲観主義を打破する

アメリカ発「100年に1度の津波」(グリーンスパン前FRB議長)の金融危機と世界同時不況の暗いトンネルのなかで迎えた新しい年の行方に、誰もが不安をつのらせています。しかし、悲観主義からは何も生まれません。必要な対策を、確実に打ってゆけば困難はかならず打開できる。今年を希望の年にするために、直ちにアクションをおこしましょう。

しかし、最近の出来事は、NPO「無料診療」にしても偽インプラント認定疑惑にしても、歯科の危機的状況に対するあせりから出た行為と思われますが、患者さんを欺き、医療全体を考えない「自分さえよければ」という独善的行為で、危機の打開どころか「医療不信」を増幅させ医院と患者の溝を広げるばかりです。そんな小手先で突破できるほど現実は甘くありません。

●「王道経営」にCHANGE!

「経営」にとって最大のテーマは「お客様の獲得」。医院経営においては「いかに『患者さん』に来院していただくか」という命題です。デンタルサポート会員さま向け情報誌・Togetherの「インタビュー」でご紹介している松本市の平沼歯科医院では、かつて急激な患者減少に見舞われたとき、歯科界の現状と自院の役割・方向性を深く分析し、「地域のみなさんの健康、QOLの向上、美と健康のためにやるべきことを徹底する」という医院の理念を明確にして、予防をメインにする医院改革にとりくみました。その結果、見事にV字回復を果たし、今では患者さんが激増しています。「患者さんの健康な口腔を生涯にわたって守る」という信念で、医院一丸となって診療に取り組んでいることが患者さんの心に伝わったのです。これが危機を突破する「王道経営」なのです。

●コミュニケーションの差

平沼歯科飛躍のもうひとつのカギは「コミュニケーション」です。いかに立派な理念を掲げ、すぐれた治療技術をもってしても、患者さんに伝わらなければ元も子もありません。ここが患者さんが集まる医院と去ってゆく医院の分かれ目なのです。成功している医院に共通するのは、徹底して患者さんへの情報提供、説明、リコールを行っている医院です。従来の「歯の治療」「歯周病」治療にとどまらず、まるごとの「人間」として治療や予防、口腔ケアをつうじて患者さんの健康と幸福のために努力している姿を、あらゆる機会に伝え「知っていただいている」医院です。「コミュニケーション力の差」は「経営力の差」に直結しています。

●新企画でCHALLENGE!

勝負はコミュニケーション力! 私たちは現在、コムネット・デンタルサポート会員の皆さまが、よりコミュニケーションの幅を広げられるよう、サービスのリニューアルを図っています。また、他社との提携による新メニューをご提供いたします。いずれもデンタルサポート会員さまだけの独占企画、ぜひご活用ください。

  1. 1.コムネット企画の基幹ツール「歯ートフルメッセージ」の全面リニューアル
    (160itemに)
  2. 2.「知る」は信頼の始まり。「患者さんに聞きたい事」無料ネットアンケートの実施
  3. 3.ビジュアルマックス(患者コミュニケーションシステムソフト・メディア株式会社製)上で、コムネットの情報コンテンツが活用できるようにします
(現在準備をすすめており、順次ご案内いたします)

あらゆる機会、場面を通じて患者さんに語りかけ、苦しみや悩みを受けとめ、ドクターの心、スタッフの思いを伝えましょう。歯科医師もスタッフも、医療の原点に返って「王道の経営」に徹する。そしてその真ん中に、信頼を育む「コミュニケーション」を据える診療体制。「患者さんの笑顔と健康のために」「口腔から全身の健康のために」というミッションに全力を尽くすことによってのみ危機を突破し、歯科の未来を拓くことができる。それを胸に刻み、知恵と勇気と団結でアクションを起こしましょう。できることは山ほどあります。新しい年、ご一緒にチャレンジしてまいりましょう!