歯科界へのメッセージ

Message to the dental world

コムネット会員情報誌「Together」に掲載している、弊社社長・菊池恩恵によるコラム「TRIANGLE」です。

灯掲げ 新たな四半世紀へ

●コムネット創立25周年

2012年最初のメッセージをお届けいたします。本年が皆様方にとってよりよい年となりますことを心より祈念いたします。
今年はコムネット創立25周年の年にあたります。弊社は1987年10月14日に誕生して以来、歯科医院のコミュニケーション活性化システム「デンタルサポートシステム」を柱に、医院経営向上をめざす支援業務を展開してまいりました。商品やサービス内容の拡充を図りながら、これまでに1800を超える歯科医院をサポートして現在に至っております。
これまでの四半世紀にわたるご支援、ご愛顧に社員一同心より感謝し、御礼申し上げるとともに、新しい四半世紀に向けて、今後一層のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

●2度の大震災の教え

25年の間に、私たちは17年前の阪神大震災と東日本大震災と2度の大震災を経験しました。とくに昨年は、大津波の惨禍のなかで検視に尽力する献身的な歯科医師の奮闘や、誤嚥性肺炎から被災者の命を守り、口から食べることで生きる力と意欲を育む歯科医療の「底力」が示されました。また福島原発の崩壊、放射能拡散という緊迫した事態のなかで、被災地から国や企業に対して「もっと思いやりのある情報を」と迫る痛切な声が発せられました。私たちは歯科医療の持つ「力」に確信を持つとともに、あらためて「情報」は誰のものか、「誰に向かって何を発信するのか」を根本から問い直し「患者さんの健康と幸せ」をゴールに定めて情報発信をするコムネットの仕事に気概を持って向かってゆく決意をしました。

●初心・原点に立ち返る

今年、私たちは創業の初心、原点に立ち返って歯科界にチャレンジする思いを込めてコムネットの「基本理念」を確認し合いました。そして、あらためて「みんなに笑顔と健康を! 歯科医療に夢と誇りを! 日本中に元気を!」と掲げました。歯科医院の皆さんのサポートを通じて、日本を元気にしたい、という思いは、25年を経て、また大震災を通じてさらに強くなっています。そして、私たちは今年のメインテーマとして、「希望を抱き、明るい未来をともに築こう!」というスローガンを決めました。歯科医院と患者さんを信頼の絆で結び、夢と希望にあふれる歯科医療の明るい未来を創造したい、という思いを胸に「ぶれないで進んでいこう」、そしてそのために、デンタルサポートの企画・サービスの質を向上させ、もっと仲間を増やしていこう、という思いで一丸となっております。

●歩みを止めずに続ける

いま皆さんに訴えたいことは、混沌とし、厳しい時代だからこそ「理念」と「志」を大事にしようということです。良心のもとに、患者さんの健康と幸せを願って最高の診療をしよう、そう願っても、現実の壁は二重三重に厚く、ともすると現行の「制度」や社会の現状の前に限界を感じてしまうこともあるでしょう。でも、すぐに達成できなくとも、目指すもの、ゴールを見据えて、くじけないで一歩一歩近づいてゆく努力と行動を積み重ねてゆくなら、いつかは必ず到達できます。
山登りと同じ、山頂に立つまでには急坂やアップダウン、急な落雷等々、苦しいプロセスもあります。でも、休み休みでもいい、たゆまず歩き続けるなら、必ず頂上に立つことができます。医院経営も同じ、私たちコムネットも同じ、決して順風満帆、平坦な道のりではありませんでした。でも、「あの山に登ろう」と決めてみんなで踏み出す「一歩」は、いつもの一歩とは明らかに違うはずです。
私たちはこれからも、コムネットの会員をはじめ、歯科界の全ての皆さんとともに、歯科医療の発展のために力を尽くします。ともにすばらしい医院を作り、患者さんに喜ばれ、そしてみんなで「潤う」医院づくりのサポーター、医院経営のパートナーとして、灯を掲げて、新たな四半世紀をめざして、変化・成長し続けることをお約束いたします。ご一緒に、がんばって参りましょう!