Home > 歯科界へのメッセージ > 「悪夢」を「吉夢」に変える<2013.07>
コムネット会員情報誌「Together」に掲載している、弊社社長・菊池恩恵によるコラム「TRIANGLE」です。
「悪夢」を「吉夢」に変える
●「ZAITEN」7月号
●「週刊ダイヤモンド」
●我々が読み取るべきもの
さて、問題はこれらをどう読み取るかということ。環境悪化の現実を「経済」の眼で俯瞰する意義はあります。しかし、一段と激しさを増す「歯科バッシング」の一環という受け止め方が一般的かもしれません。また、現在の厳しさを厳粛に受け止めて前進の糧にしようという前向きな方も多いと思います。この2誌には残念ながら「現状」を突破して「未来」を拓く具体的な展望は示されていませんが、歯科の眼から明日に生かせる素材をいくつも見出すことができます。たとえば、「ZAITEN」で取材に答えている高齢者医療の米山武義氏やインプラントの小宮山彌太郎氏のコメントのなかには、将来の課題と希望が読み取れます。
●「悪夢」を「吉夢」に変える
もうひとつ大事なことは、この雑誌は書店に並び一般のビジネスマンが読んでいるということです。「ZAITEN」の発行部数は公称6万部、「週刊ダイヤモンド」は10万部あります。歯科界はそれだけ注目されている。誤解や偏見も多いけれども、世の中からこんなふうに見られ評価されている、それを知るだけでも価値があります。
たとえば「週刊ダイヤモンド」の「いい歯医者 悪い歯医者」。「危ない歯医者・医療機関を見分ける7カ条」があります。その「7カ条」とは、(1)患者の話を聞こうとしない (2)治療の欠点や危険性を説明しない (3)治療計画を説明しない (4)自由診療を強引に勧める (5)保険診療以外の治療を完全否定する (6)セカンドオピニオンを嫌がる (7)院内に清潔感がなく、器具を使い回す の7つ。実に7条件のうちの6つまでが説明、インフォームド・コンセントすなわちコミュニケーションのテーマで、この逆をやれば「信頼される良い歯医者」になれるということです。そういう視点で2誌をみるとそのなかにも「悪夢」を「吉夢」に変えるヒントがいっぱいです。
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